時下の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。広島大学体育会バレーボール部員達は、各種大会での華々しい活躍はもとより、地元の小学生の大会運営や県内外の中・高校生に対する強化合宿及び子供キャンプの指導などを通して、人格を高め、感性を磨く日々を過ごしています。これも先輩諸氏が身を以て示された献身的な活動が伝統として位置付き、それを現役の学生達が引き継いだもので、感謝に堪えません。
今後とも、さまざまな場でご迷惑をお掛けすると思われますが、ご支援・ご指導の程よろしくお願いします。
さて、長年、バレーボール部のお世話をしていただいております橋原先生が本年度を持って退官されます。私とは同期の桜で、福山分校の「高志寮」で寝起きを共にし、福山分校の「雑巾がけを日々行った体育館」での練習が昨日のように思い出されます。いまだに少年のような純朴な心を持ち、心やさしく誠実な人柄の橋原先生は、大学教授としての研究の傍ら、バレーボール部への指導に関しても誰にも負けない情熱で自立したチームへと導かれ、数多くの有為なる卒業生を社会に送り出されました。長年の間、本当にありがとうございました。
このように、社会の様々な場で活躍する多くのすぐれた人材を育成してきた広大バレーボール部に一つの転換期が訪れようとしています。橋原先生が退官されたあと、今までのようにお世話していただく先生がおられなくなり、「部活指導」だけでなく「同窓会の運営」や「コートの仲間の発刊」さえも危ぶまれることになるからです。
こうした実情を踏まえ、本年度の同窓会は例年実施してきました講演会の代わりに、諸先輩や学生達を交えての『未来プロジェクト同窓会』として、今後の広大バレーボールの歩みを考える会にしたいと思います。西村清巳先生によって土台が築かれ、発展してきたものを橋原先生が見事に引き継がれ、今日に至っているこの同窓会は、広大体育会のなかでもすぐれた組織力と行動力を持ち、社会貢献する自慢のバレーボール部同窓会です。
私達同窓生は現役の学生達に何ができるか、学生たちは何を残して卒業し、卒業後はどのように同窓会と関わっていくのか、それぞれの支援の在り方や今後の同窓会の歩みを、ざっくばらんに語り合いたいものです。
お忙しいとは存じますが、本年度の『未来プロジェクト同窓会』には、万難を排してご出席いただき、忌憚のないご意見やご支援をいただきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
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