コートの仲間第17号 OBからの一言


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バレーボール部に期待
広島大学体育会同窓会関東支部常任理事 泊里 彰義
 体育会バレーボール部OBではない私に投稿の機会を与えていただいたご配慮に、感謝しています。体育会同窓会関東支部として何度か応援に駆けつけたことがその理由と思われます。体育会自動車部出身で、体育会の事業幹事(第4代)を経験し、現在は体育会同窓会関東支部のお世話をし、他に大学同窓会関東支部理事(本部理事も兼任)である立場を踏まえ、普段考えていることを述べさせていただきます。
 地方出身者が関東に出てきて何が励みになるかと言えば、出身県の元気な姿であり、とりわけスポーツの活躍ほど源になるものはありません。広島出身の私達にとって、カープ、サンフレッチェ、JTサンダース、その他ハンドボールや高校野球などの活躍ほど嬉しいことはなく、これほどのスポーツを抱えている都道府県は他には無く、ついつい周囲に自慢したくなるものです。このところどれも少々元気のないのが残念ですが、先日の黒田投手がカープに残留することを表明したニュースにどれ程のカープファンが涙したことでしょう。
 これらに加えて是非全国レベルに達して欲しいのが広大の運動部です。私が知る限り、過去、全国レベルで安定して活躍したのは自動車部だけのようです。私が在籍していた昭和43年前後は、全国制覇が当たり前のような雰囲気でした。男女アベック優勝や全種目を通しての総合優勝もありました。その感激は今もOB・OGの心の支えになっているに違いありません。
 2003年の夏に自動車部の全日本学生ダートトライアル選手権大会が栃木県の那須であり、関東在住の自動車部OBが応援に駆けつけたところ、団体・個人共に見事に優勝しました。現役の力は当然としても、OBが応援したからこそ勝てたのだと、勝手に思い込んだものでした。
 体育会同窓会関東支部の役員会でその報告をしたことがきっかけで、支部の活動方針に運動部の応援を加えることになりました。選手の皆さんが実感されているとおり、関東の大学は大勢の応援団を送り込んできます。そのような環境の中で試合に臨むことは、気力の点で既に負けているのではないでしょうか。少しでも力になれればと言う気持からです。人間誰しも応援されれば頑張ります。
 同窓会本部や体育会に関東での試合の報告を求めたもののなかなか事前に伝わらず、後から知ることも多くありました。そんな状況の中、最初に応援に出かけたのが2004年の全日本バレーボール大学選手権大会でした。とは言ってもウイークデイに動ける者はあまりおらず、ほとんど私一人が男女の試合を追いかけて会場を回りました。幸いにもグループ戦を男女とも勝ち残り、決勝トーナメントに進みました。男子はスポーツ何でもの東北福祉大に勝ち、3回戦で強豪の法政大学に惜しくも負け、女子は2回戦で優勝候補の福岡大学に負けたものの、1回戦では関東リーグ一部の優勝候補、東海大学を破りました。
 終了後、選手の皆さんを前に挨拶をさせていただきましたが、涙が滲んできて上手く話せなかったことを覚えています。翌日の朝日新聞には「女子では昨年ベスト8の東海大学が初戦で広島大に敗れて姿を消した。」とありました。
 この大会を通じて、私個人は『広大体育会を代表するのはバレーボール部』と確信しました。前年に広島大学同窓会関東支部が設立されています。以来、機会あるごとに大学側に対し、「広大からノーベル賞を」、「運動部に有力選手を」と呼びかけています。バレーボール部にこそ優秀な選手を獲得してもらいたい。筑波大学がサッカーの平山選手を入れたように。広大体育会バレーボール部が常に全日本の優勝候補として活躍してくれることを、そしてVリーグで活躍する選手が現れるのを楽しみに、応援を続けてまいります。

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