現在私はブレイザーズスポーツクラブ(堺ブレイザーズ)でプロ契約選手としてプレーして6年目になります。5年目に向かえた第12回Vリーグでは、リベロとして全試合出場し優勝・日本一を達成することが出来ました。同時に、全日本にも初めて選出され今夏に行われたワールドリーグに出場することも出来ました。
この6年間を振り返ると辛い事や苦悩の毎日だったように思います。入部前私は自信を持ってこの世界へ飛び込みましたが、Vリーグ(プロの世界)はそんなに甘いものではありませんでした。一年目、高さ・パワーがケタ違いの中で行うリベロというはじめてのポジションへの戸惑い、練習・トレーニングの質や量と全ての面でレベルが違うため自信喪失の毎日でした。悔しいけど今の未熟な自分を受け入れ、とにかくひたすら人の何倍も練習しました。広島大学からでもキャリアがなくてもやれる。自分のプライドに懸けて必ず成功してやる。その根性と精神力だけで努力してきました。2年目辺りから技術的にも精神的にも徐々に上達し自分の力を発揮できるようになってきました。しかし、試合に出場できるようにはなっても、リベロとしての仕事を試合できっちりすることは出来ませんでした。プロの世界は結果を残さないと何の価値もありません。この世界に入りVリーグのコートに立てなかった選手はたくさんいます。どれだけ練習をして、良いプレーをしても試合で結果を残せなければ解雇。このような状況の中で気持ちも焦り、自分を見失いかけることも多々ありました。しかし、3年目辺りから結果を意識せず、今日の練習を、この試合を、この一本を集中してプレーする。悔いを残さないように自信を持ってプレーする。自分の力を全て出し切る。これらを心掛けてプレーする事で次第に良い結果が現れてきました。その積み重ねが、5年目で迎えた第12回Vリーグでの全試合出場、優勝という結果に繋がったのかなと思います。もちろん私一人の力で優勝した訳ではありません。ただ、チームにとって必要な戦力、必要なリベロにやっとなれたのかなと思います。でも、まだまだ自分に満足することはありません。日本代表として出場したワールドリーグでは、世界のパワー・高さ・技術に圧倒され何も出来なかった自分がいました。また一からのやり直しだなと思いました。これからもより完璧なリベロを目指して頑張ろうと思います。目標はオリンピック出場。自分に可能性がある限り挑戦し続けて行きたいと思います。
最後に学生の皆さん、この先どの世界で何をするにしても自分の可能性を信じて、あきらめずに頑張っていってください。広大バレー部を応援してます!! |