平成15 年度入学生の高橋が抜け、セッターに津を起用した。新2年生山田、そして小椋、高草、西、深海の4人の新入生を迎えた。主将池田を中心に、まとまりも十分であった。リーグ前には同志社に遠征に行くなど、練習試合を数多く行った。
迎えた春リーグ、昨年からほとんど変わらないチーム戦力で挑めたため、前評価は高く、東亜大学、福山平成大学に勝てると期待された。初戦の広島修道大学戦では、点差こそ離れなかったが、安定したレシーブから井上、小田が要所を切るまずまずの滑り出しでストレートで勝利し、続く福山平成大学戦に挑んだ。1
セット目序盤、音丸の連続サーブで6対2と最高のスタートを切るが、徐々に相手の速い攻撃が決まり始める。するとカットも崩れ始め、攻撃が単調になった広大は、井上、東、小田が3人連続でブロックに捕まり、結局21
対25 でこのセットを落とす。その後も幾度となく粘りを見せるが、ストレートで敗れてしまった。2日目、最大の山場の東亜大学戦、1 セット目は小田がサーブで狙われ、崩れた広大は3点を先行される。その後も幅を使った攻撃を逆に相手にされ、塩谷、東がレシーブで盛り立てるが、相手の高さのあるスパイクの前に終始劣勢ムードが続いた。この試合もストレート負けをし、最終的には3位で今大会を終えた。
中国四国大会では、シードによる予選免除のため初戦となった決勝トーナメント2回戦で、四国学連1 部1 位の愛媛大学と対戦した。春リーグでの怪我が心配された井上に替えて小田をライトで起用し、センターには水野を起用した。1・2セット目は、序盤からカットが乱れセンターを思うように使えず、攻撃の決定力を欠き、両セットともに落としてしまう。3セット目、12
対18 までリードを許すものの、徐々にラリーからの攻撃が決まり出し、なんとかセットを取り返す。挽回が期待された4セット目であったが、序盤から相手のブロックにかかると、声、足ともに止まり集中力が切れ、15
対25 でセットを落とし、屈辱の初戦敗退となった。反省点として、個々人の気持ちがバラバラで全員バレーが全く出来ていなかったので、試合後にミーティングを行いチームの方向性を確認した。
迎えた西日本インカレ、中国四国大会で負傷した水野に続き、上田、主将池田までもが怪我で離脱。さらにリベロ塩谷を教育実習で欠いたため、1 年生の高草を抜擢し、センターには2年生の山田、レフトに小田を起用して試合に挑んだ。グループ予選1
回戦は、関西1 部1位の立命館大学と対戦した。フルセットまでもつれ込んだが惜しくも敗れてしまった。続く2回戦は、九州1部3位の鹿屋体育大学と対戦した。1対1で迎えた最終セット、序盤から一進一退の攻防が続いた。一時は音丸のサーブで16
対15 と先に出るが、その後ミスが相次ぎ23 対25 で敗北し、屈辱の予選敗退という結果になった。今大会での最大の収穫は、春リーグや中国四国大会からメンバーを入れ替えてやってきたが、戦力が落ちなかったことである。上半期を振り返ると、前半は持ち前の攻撃力を発揮出来ず、後半は怪我に悩まされ続けたように思う。しかし、自分がやらないとという意識が個々人に芽生え、層が厚くなったのは非常に良かった点である。 |