平成16 年度入学生の池田、上田、音丸、塩谷、水野が抜け、新入生に前田、小熊、牛島、岩浦、赤崎を迎えた。チームの新たな可能性を求め、井上と深海のポジションをそれぞれコンバートした。中でも奇襲とでも言うべく、井上のセンター起用により、センターからの攻撃を増やそうと試みた。
迎えた春リーグ、山口大学戦をストレートで勝利し最高のスタートを切ることが出来た。続く福山平成大学戦では、序盤速いクイックが決まり、中盤では時間差攻撃、終盤はセンターの移動攻撃で点を積み重ね、25
対19 で第1 セットを先取した。第2 セットも東、リベロ高草の安定したサーブカットから、多彩な攻撃で点を積み重ねたが、中盤の競っている場面でお見合い、コンビミスなどが重なり、終盤にかけては相手の攻撃に対応出来ず第2
セットを奪われた。第3 セットは井上を本来のライトに戻したが、第2 セットからの悪い流れを断ち切ることが出来ず16 対25 で落とし、結局、セットカウント1
対3で敗北した。2 日目の東亜大学戦では、井上をセンターに戻し挑んだが、相手の高いブロックと切り返しに終始圧倒され、ストレート負けを喫した。今回の春リーグでは、順位を上げることが出来ず3
位で大会を終えた。
中国四国大会では、予選から香川大学、岡山大学、川崎医療福祉大学と準決勝まで1 セットも落とすことなく勝ち上がった。準決勝の東亜大学戦ではレフトの東を欠いたため、井上をライトに戻し、3
年生の山田をセンターに起用した。昨年からの課題であった、井上以外の選手のスパイク割合を増やすことが出来ず、広大の目指していたコンビバレーを展開することがないまま、3
位という結果に終わった。
地元広島で開催された西日本インカレは、グループ予選の愛媛大学戦は、サーブカットは安定していたものの、相手の更に上をいくレシーブ力を上回ることが出来ず、終始受身に立ち、勢いに乗ることなく完敗した。後がなくなった静岡産業大学藤枝校舎戦では、全員が試合までに気持ちを切り替えることが出来、危なげなく予選を突破することが出来た。決勝トーナメント1
回戦は鈴鹿国際大学と対戦した。第1 セットは、予選からの勢いで奪うものの、続く第2、第3 セットは相手のサーブに苦しみ、サーブカットから切り返すことが出来ず逆に相手に奪われてしまう。後がなくなった第4
セット目、高いサーブカット返球率と粘り強いレシーブから、バックアタックを絡めた多彩な攻撃で相手を上回り、このセットを奪い返した。迎えた第5 セットは、序盤から一進一退の攻防が続いたが、要所要所でトスの精度を欠き、相手に先をいかれる展開となった。井上・小田のスパイクで巻き返しを図るものの、10
対15でこのセットを落とし敗北した。
西日本インカレが終わり、平成18 年度生に幹部交代した。井上をセンターからライトに戻し、セッターに2 年生の西を起用し迎えた天皇杯広島県予選。1
回戦のALA 戦は苦しみながらも勝利、続く決勝では昨年と同様、広島教員団との対戦となった。練習不足から足が動かず、集中力が切れる場面が多々見られ、厳しい試合展開となったが、今回起用した2
年生の西と小椋の活躍もあり大会2 連覇を達成することが出来た。 |