平成18年度入学生の小田と山田が引退し、新たなチームを作ることとなった。年明けからの練習は怪我をしないための体作りを中心に、体力的に厳しい練習を行った。終盤には高校生、教員団、同志社遠征と実戦形式で練習を行い、冬を終えた。
春になり、新入生に上垣、景山、江藤、立花を迎え、リーグへ挑むこととなった。迎えた春リーグでは、レフトに前田・上垣、センターに深海・留学生のアンドリュー、ライトに景山、セッターに西、リベロに高草、レシーバーに出来尾という布陣で臨んだ。初戦、島根大学との試合では序盤からもつれる展開になり、1セットを奪われながらも、高草・前田・上垣の安定したサーブカットからの攻撃、特に前田・景山の両エースのバックアタックが効果的に決まり、セットカウント3−1で勝利し、良いスタートを切ることができた。しかし、上位2チームの東亜大学や福山平成大学との試合では、自分たちのミスから崩れてしまい、1セットも奪うことができなかった。さらに、1週目の岡山大学戦でも、自分たちの気の緩みが出たり、相手エースやクイッカーをほとんど止められなかったりと悪いところが目立ち、セットカウント1−3で敗北した。続く2週目の島根大学戦も前日の負けを引きずってしまいストレートで敗れた。チームを立て直して挑んだ最終週の岡山大学戦では、エース前田の活躍により、セットカウント3−1で勝利した。そして春リーグを4位という前回より順位を落とした形で終えた。
岡山県で行われた中四国大会では、セッターの西を欠いたため、上垣をセッターに、小熊をレフトに起用して戦いを進めた。グループ戦の高松大学、トーナメント1回戦の広島経済大学との試合はアンドリューのクイックやブロックの活躍もあり、1セットも落とすことなく勝利した。春リーグで順位を落とし、シード権を島根大学に奪われたため、トーナメント2回戦で福山平成大学と戦うこととなった。その試合では、相手のジャンプサーブや速い攻撃に苦しめられ、ストレートで敗北してしまった。そして中四国大会をベスト8という結果で終えた。
平成19年度入学生の深海、西、高草、小椋が幹部を務める最後の試合である西日本インカレが地元広島県で行われた。この大会ではレフトの上垣とライトの景山のポジションを入れ替えて戦うこととなった。グループ戦の鹿屋体育大学との試合は危なげなく、ストレートで勝利した。トーナメント1回戦の熊本学園大学戦は2セット目を落としながらも、西の強いサーブ、高草の安定したレシーブ、途中出場した小熊の活躍などにより、セットカウント3−1で勝利した。2回戦では愛媛大学と対戦した。上垣・景山のスパイクが決まり、2セット目を奪うものの、相手の粘り強いレシーブや的を絞らせない攻撃などにより、セットカウント1−3で敗れた。この敗戦により、幹部は平成20年度入学生の前田、小熊、赤崎、岩浦、牛島へと代替わりした。
幹部交代後初めての試合となる天皇杯広島県予選では、アンドリュー、高草を欠いたため、センターに小椋、リベロに出来尾を起用した。初戦の山陽高校との試合は、途中出場した立花の活躍もあり、ストレートで勝利した。準決勝では、崇徳高校と対戦した。この試合は、スパイカーの決定率が上がらず苦しい展開となった。全てのセットが2点差という接戦ではあったが、最後は相手の気持ちに負け、セットカウント1−2で敗北してしまった。3位決定戦では、福山平成大学と対戦した。相手は主力チームではなかったものの、第2セットを奪われた。しかし、第3セットは気持ちを切り替え、このセットを奪い、セットカウント2−1で勝利した。これまで続いていた広島県の連覇を途切れさせてしまい、多くの課題が残る大会となった。 |