先日、後輩からコートの仲間の原稿依頼の電話がありました。文章力には自信がないのですが、少しでも広大バレー部のOBの方々との繋がりを持ちたいと考えていたので、このような貴重な機会を逃すまいと思い、このお話を受けさせて頂きました。稚拙な文章で見苦しい点もあると思いますが、読んでいただければ幸いです。
現在,私は福山市内の小学校で長年の夢であった教師として働いています。3年生の担任として、授業で児童の思考を深めることができなかった後悔や教育活動の中での悩みを抱きながら日々奮闘しています。しかし、発表会での子どもの活躍に感動したり、私がほめたときの子どものニヤリとした表情に癒されたり、大きなやりがいを感じながら充実した毎日を送っています。その基盤となっているのは、広島大学体育会バレー部での4年間で培ったものがあるからです。その4年間を少しだけ振り返ってみたいと思います。
私が大学のバレー部に入部した理由は2 つあります。1つ目は,高校の先輩でもある57期の東さんと裕介さんがいたこと、この先輩方がいたのでとても心強かったです。感謝しております。もう1つは、自分自身が高校時代に3
年間控えの選手だったことです。ベンチ入りはしながらもレギュラーになれない、試合に出られない悔しさというものは今でも忘れていません。この経験から、控えの選手はレギュラーになるために「これだけは誰にも負けたくない。」というものを持って練習に励むこと、「もし自分が試合に出たらこうしよう。」と考え続けることが必要だと思いました。また、レギュラーの選手は、控えの選手の「試合に出たい。」という気持ちを背負い、チームの代表として自信を持って全力で試合に臨むこと、控えの選手が納得してくれるプレーをし続けることが大切だと思います。そうすることでチーム力の向上につながっていくと私は思います。私は、大学で試合に出させてもらう中で、控えとレギュラーの気持ちを感じることができ、「人のことを思いやる」ということを実感しました。
また、広大バレー部での4 年間の中で1 番強く感じたことは仲間や支えてくれる人のありがたさです。心が折れそうになっていたとき、私の心を支えてくれたのは同期の仲間でした。このつながりは一生涯のものになると思います。さらに、失敗をしたとききちんと指導してくださったり、プレーで引っ張っていってくださったりしてくれた先輩方。仕事があるのにも関わらず、チームの面倒を見てくださった先生方やOBの方々。練習がうまくまわらないとき、練習をなんとか盛り上げようとする後輩達。そういう人たちの存在や努力している姿が私の支えになっていました。こういう仲間や支えてくれた人達がいたからこそ、「仲間の大切さ」や「努力することの大事さ」、「支えてくれていた人のありがたさ」をとても実感でき、学ぶことができたと思います。こういう経験はいまの私の教師生活に活かされていると思います。今こうして4年間を振り返ってみるとバレー部で得たものがたくさん溢れてきて、ここでは全てを書ききれません。それほど広大バレー部は、様々な経験を積むことができ、様々な課題を乗り越えていくことで、人が成長できるところだと思います。
現役生へ。みんなの活躍を見るたびに、躍動感あふれる表情や真剣なまなざしに現役時代を思い出し、こう思います。「バレーがしたいんです…」いま、バレーができていることは様々な人たちの支えがあってのことだということを忘れずに、「感謝」と「思いやり」の気持ちを持って、バレーはもちろんいろいろなことに挑戦し続けてほしいと思います。最後になりましたが、今後の広島大学体育会バレーボール部の益々の発展と現役生のご活躍を心から祈っております。 |