コートの仲間第25号 総評


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<上半期女子>
 平成22年度生の森本、池上、池浦が全日本選手権大会決勝トーナメント準決勝、全国ベスト4入りを賭けた中京大学との対戦を最後に引退し、中川を主将とした新しいチーム作りが始まった。新入生にはキレとパワーでチームを盛り上げるレフトの浴田、抜群の高さとジャンプ力を持つセンター高良、固い守備が武器でありスパイカーもこなす志方、負けん気と声で存在感を出す磯村、サウスポーでそつなくプレーする高部、ボールを落とさない執念の持ち主の守山が加わった。春合宿では、22年度生の森本のレフトポジションに中嶋が入った。新チームで掲げた目標は「全日本インカレベスト8」だった。高さもなく、ずば抜けて器用な選手や長身な選手がいないために、粘りのあるレシーブから速いトスワークでサイドアウトをとる攻撃や、センターとのコンビを組む攻撃の確立を目指し、様々な形式で練習試合を行い、チームを強化した。
 新チームになり初の公式戦となる春リーグ。1週目は公式戦特有の緊張感から、動きに固さが見られたものの、セットごとに緊張もほぐれ本来の広大らしい冷静さと思い切りのあるプレーが出せるようになった。2週目は、甲斐や山本を中心としたブロックで相手のエースに威圧感と戸惑いを与え、ストレートで勝利したものの、サーブレシーブに乱れが見え、多彩な攻撃をすることができずリードされる場面があり、サーブレシーブの返球率が課題となった。最終週では、相手の分析によって1週目や2週目の試合のように相手を崩すことができず、序盤のミスによる焦燥感から、自分たちの流れを掴むことができないセットがあった。しかし、サーブで相手を崩しブロックが機能すると連続得点が続き、自分たちの流れで試合を進め、優勝することができた。相手に合わせてしまうことや、序盤から自分たちのリズムを作れないこと、サーブレシーブの不確実性など、多くの課題が見つかったリーグとなった。
 国体県予選では、広島文化学園大学と大野石油オイラーズと対戦した。広島文化学園大学戦では、ブロックを利用した攻撃で点を取られる場面が多く見られたが、ブロッカーの修正やレシーバーとの関係を再度見直し、得点に繋げる場面が見られた。大野石油オイラーズ戦は、今までの追われる立場とは違った、挑戦者の気持ちで挑み、ボールに対する執念が見えた1戦だった。粘りよく拾ってプレーすることで相手が崩れ、それをチャンスにサーブから相手を崩し、広大が流れを掴む試合となった。自分たちのリズムを作り1点1点に集中し、中国ブロック出場権を獲得することができた。
 昨年度優勝のため決勝トーナメントからの出場となった中国四国大会は、準決勝の中国学園大学戦では、緊張により動きが固くなり、不用意なミスをする場面が多く見られた。しかし、冷静さを取り戻し再度速い攻撃から、アタッカーの持ち味のサイドアウト、甲斐を中心としたブロックポイントが続き勝利することができた。決勝戦の広島文化学園大学戦では、自分たちのミスから崩れる場面があり、優勝することはできたが多くの課題が残った。
 上半期の集大成となる西日本選手権大会は兵庫県で行なわれた。初戦は固さが見え、そのせいかミスが連続する場面が見えた。しかし、1年生の高良のスパイクや浴田のサービスエースでチームを盛り上げ、流れを掴むことができ、そのまま自分たちのペースで勝利することができた。決勝トーナメント1試合目で神戸学院大学と対戦した。序盤では、相手のリズムを崩すことができず、1セット目を先取された。しかし、自分たちのプレーを見直し、甲斐を中心としたブロックで流れを掴んだ試合運びができ、勝利することができた。中京大学戦では、相手のサーブにより連続得点を取られる場面があり、こちらも相手のサーブレシーブを崩すものの、相手の速いサイド攻撃に対応することができず、ストレートで敗戦した。崩れだした時に自分で立て直すことができない弱さや、対応の遅さ、上のレベルでは通用しない厳しさを痛感し、個々のレベルアップが課題となって上半期が終わった。

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