支部だよりの執筆におきまして、愛媛県内の方々に執筆依頼をお願いさせていただく時間がなかったため、責任上二度目の執筆になることをお詫びいたします。もう少し時間に余裕を持って連絡いただきたかったなぁ。言い訳ですけど、、、。
さて、私は、愛媛県立松山工業高等学校の男子バレー部一色だった職場から、6年前の転勤で、現在、愛媛県立伊予農業高等学校に勤務しています。公立学校の教諭にとって転勤は切り離すことのできないことですが、今回の転勤は、私にとって生活が変化する大変大きなものでした。中でも特に部活動では11年間勤務した松工とは全く違い、びっくりさせられることの連続でした。いかに松工バレー部が恵まれた環境の中で活動できていたかということを思い知らされました。農業高校は生き物を相手に実習していることが多く、自然とのタイミングによって放課後の部活動の活動時間までも影響されてくるのです。例えば、明日公式戦であったとしても、前日の晩に豚が出産するかもとなると、徹夜で実習を行い、試合どころではありません。また、気候の寒暖や雨量の関係で作物の成長は様々で、実習を計画通りに実施することは難しく、平日の練習も部員全員が集まらないことが度々あります。しかし、農業高校1年目も終わりが近づいてきたころ、1年の経験から、「2年目は昨年以上の成績が残るよう頑張ってみよう!」と思っていたところに、当時の愛媛県バレーボール協会理事長から、「えひめ国体」に向けて、ぜひ理事長になっていただきたいとの話を受け、色々あったのですが結局引き受けることにしました。
「えひめ国体」は愛媛県としては64年ぶりの開催となるうえ、四国では初の単独県開催を目指すものです。64年ぶりということは、現在県内に国体開催の運営を経験した人はほとんどいないということで、すべてが手探り状態からの出発です。協会はもちろん、会場となる伊予市・八幡浜市・伊方町・鬼北町の市町の方々も、不安だらけの中からの出発でした。最初の大きな仕事はこの4市町との交流・協議から始まり、開催7年前ということで中央競技団体である日本バレーボール協会から各会場視察を受けました。その後も、開催地の地方協会や県の体育協会、県国体推進局等々との審議・協議と、一気に多忙な生活となりました。また、理事長として、Vプレミア・チャレンジリーグやサマーリーグ、全日本9人制バレーボール実業団男子選手権大会、各種の四国ブロック大会開催など分からないことだらけの中で、日々が過ぎていきました。当然その間、保健体育科教諭や特別活動課長、男子バレー部監督としての仕事もこなさなくてはならず、唯々忙しさに追われる毎日でした。そのような中で昨年、東京オリンピック・パラリンピックの開催決定に伴い、「ビーチバレーボール」も国体正式種目となるよう、日本バレーボール協会の会長を始め関係の役員の方々と共に活動を行い、この度、「えひめ国体」から初の正式種目となることが決定しました。また、ご存じのように国体開催から一ヵ月以内に全国障害者スポーツ大会も実施することから、現在は、「成年男子・成年女子・少年男子・少年女子・ビーチバレーボール男女」と「知的障害者・精神障害者・聴覚障害者」の8種別に関して運営準備を進めているところです。来年度は、これら8種別のリハーサル大会を実施し、「2017愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会」の成功に向けて活動していく予定です。また、国体は地元開催として競技力向上にも努める必要性があります。成年男子・成年女子ではチームのクラブ化を図り、強化選手の獲得など、少年男子・少年女子ではターゲットエイジの強化練習、ビーチバレーボール男女では普及活動、そして、各障害者のチーム作りと数々の課題に向けて取り組んでいるところです。
現在はこの忙しい中ではありますが、農業高校の良さに気づき、農業教育の素晴らしさに感銘しながら日々生活しています。そして、6年前は松工バレー部を全国大会で勝たすことを目標に費やしてきた時間を、現在はバレーボール競技を支える時間に変えて過ごしています。結局は同じ「バレーボール」に関わりながら生活していることから、もしかすると、忙しい忙しいと言いながら、バレーボールが「生きがい」になっているのかも。また、日本バレーボール協会四国ブロック代表理事としても活動させていただき、時折、広大バレー部出身の先輩・後輩の方々とお会いするたびに当時を懐かしく思っています。多田〜!井上〜!岩田〜!女子バレー部の皆さん!お元気ですか?西村先生!また高松でお会いできることを楽しみにしています。それでは、今後ますますの広大バレー部発展を祈念して私の執筆を終わります。さあ!明日11/7は、春高バレー愛媛県中予地区予選だ!体育館に行ってきます。
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