コートの仲間第26号 OBからの一言


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人との出会い・思いやりの心
63期 軍神 亨輔
 若輩者の私ですが、人との出会いは巡り合わせだと考え、人との出会いを大切にするよう心がけています。
 広大バレー部との出会いも巡り合わせと考えています。私の出身校は県大会で1回戦を勝てたら良い方で、私自身も下手でしたし、正直言って大学でバレーをするつもりは全くありませんでした。しかし、縁あってバレー部の見学に行くと、入っても特に役にも立たなそうな私に、先輩方が丁寧に優しく教えてくださいました。そして日が経つにつれ、この広大バレー部の環境でバレーをしたいと思い、入部しました。振り返れば、4年間、嬉しいことも苦しいこともたくさんありました。私自身は苦しい思いの方が多かったような気もします。しかしながら、スタッフの方々や先輩方、そして同期、後輩たちにとても恵まれ、日々多くのことを学ぶことができた4年間でした。きっと、バレー部に入部していなかったら、充実した大学生活にはなっていなかっただろうし、今の自分はいなかったと思います。
 私は、現在、鹿児島で小学校教諭として働いています。4年生の担任をしているのですが、子どもたちの元気の良さに圧倒されている毎日です。昨日叱り、伝えたことを次の日には忘れている子どもたちに四苦八苦しております。教員になってからは、大学の頃より上手くいかないことばかりです。しかしやはりここでも、この子たちとは出会うべくして出会ったのだろうと考えています。だからこそ、さらに大事に思え、上手くいかないことばかりでも、何とかこの子たちのために頑張らないといけないと思えます。
 また、子どもたち自身にも人との出会いを大切にして欲しいと考えています。子どもたちにとって人との出会いを大切にするということは、周りの友達に対して思いやりの心を持って接するということではないかと考えます。日頃から、子どもたちには相手の気持ち、周りの人の気持ちをよく考えて行動するように伝えています。また学級の掲示コーナーには、「こころのはなたば」というコーナーを設けています。友達の思いやり溢れる行動や言葉を見つけたら、ハートの付箋に書いて貼るというものです。最近は、思いやり溢れる行動や言葉も増え、友達の良さに気づく子どもも増えてきました。思いやりの心が育まれ、人との出会いを大切にできる子どもに育ってくれたらと願いながら日々を送っています。
 これからの人生、私は多くの方々や子どもたちと出会うことと思います。その出会った方々に対して感謝の気持ちを持ち、そして学ぶ姿勢を忘れずに努力していきたいと思います。
 現役生の皆さんも、今のバレー部との出会いに感謝し、人との出会いを大切にし、多くのことを周りの人から学んで下さい。そして、今しかできない経験を大切にしてください。これからも応援しております。
 最後になりましたが、多くの先輩方を前に若輩者の私が、原稿を載せる機会を頂き、ありがとうございました。拙い文章で申し訳ありません。
 これからの広大バレー部の益々のご発展と現役生のご活躍を心より祈っております。

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