今年で21回目を数えるもみじ杯小学生バレーボール大会を11月3日に開催し、女子15チーム、男子8チーム、計23チームの参加をいただき、1人の怪我人も出すことなく無事に終了することができたことをうれしく思い、ここに報告させて頂きます。
この大会は平成5年5月7日に飲酒事故で亡くなられた浅野哲史さんのバレーに対する情熱と意志を継いで始まり、今年で21回目を迎えることとなりました。現在では東広島市の小学生バレーボール大会の一つとして大きく定着しています。私たちはこのもみじ杯を通して、命の尊さ・大切さをもう一度考え直すとともに、二度と同じようなことを繰り返さないように伝えていかなければならないと思います。また、大会理念であるジュニアのバレーボールの発展や地元地域との親睦を見据えた活動、バレーボールを通しての人間形成を掲げており、私たち広島大学バレーボール部はその趣旨を忘れず、一人ひとりが責任を持ってもみじ杯を運営していきたいと思います。
今年は、例年に比べて男子の部のチーム数が多く、その関係で5年ぶりにトーナメント戦を行いました。中には男女混合や合同チームでの参加もありましたが、どのチームも一つになって勝利を目指してボールを追いかける姿や、1点が決まるごとにベンチも一緒になって喜ぶ姿が見られました。今回は、男女混合のチームは男子の部での出場であったので、今後新たに男女混合の部を設けるなどの工夫も行っていきたいと考えています。
女子の部では、従来はグループ戦の上位2チームが決勝トーナメントに進出していましたが、今年は少しでも多くのチームが決勝トーナメントに進み、試合を行うことが出来るようにワイルドカードを適用しました。試合では、強いサーブで相手を崩したり、粘り強いレシーブから、全員で攻撃をして1点をとりにいく場面が多く見られました。
この大会を通して、小学生のひたむきなプレーや最後まであきらめない姿勢に心を動かされ、日々バレーボールに取り組むことが出来る環境や指導者、支えてくれる全ての人に感謝しなければならないと改めて感じました。そして、広島大学バレーボール部は、技術の上達だけでなく、バレーボールを通して互いに人間性を高めることができるようなチームを目指していきたいと思います。
最後になりましたが、この大会を開催、運営するにあたって、東広島市バレーボール協会の方々をはじめ、東広島市小学生バレーボール連盟、ご協力・ご指導いただいた全ての方々、協賛していただいた、ミズノ株式会社、スポーツ科学センターの皆様に深くお礼申し上げます。この大会を通し、企画、運営の難しさや、今までこの大会に多くの人が関わり、努力や苦労されてきたことを再び実感することができ、本当にかけがえのない経験をさせていただきました。私たちはこれからもこのもみじ杯が行われる意義をしっかりと考え、よりよい大会となるように試行錯誤し、取り組んでいきたいと思います。 |