コートの仲間第27号 OBからの一言


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感謝の気持ちを持つこと
64期 甲斐 百絵
 先日、後輩から「コートの仲間」の原稿依頼を受けました。昨年までは作成する側でしたが、今は依頼を頂く側に立場が変わったのだなあ、と少し違和感を抱きながらも有難く引き受けさせて頂きました。 広大バレー部への感謝の気持ちを少しでもお伝えできればと思います。
 そもそも、私が今でもこうして第一線でバレーを続けていられるのは橋原先生のお陰です。高校卒業当時、バレーを辞めようと思い他の道を模索していた私を熱心に誘って下さいました。お陰様で、広大で大変貴重な4年間を過ごす事が出来たのです。高校生の頃は、監督が考えた練習を行い、監督が考えた戦術を体現し試合に挑むという、監督主体のバレーでした。それとは対照的に、広大バレー部は主体性を持って取り組む方針だったので、入部当時は戸惑う事が多かった事を覚えています。しかし、その経験があったからこそ自分のプレーに向き合い、追求する事が出来たのだと思っています。ただ、一度も全国ベスト8の壁を破る事が出来なかったのが今でも悔やまれますが、その無念は後輩の皆さんが晴らしてくれると期待しています。今は、共に戦った先生や仲間達、いつも支えて下さったOB・OGの方々、各地方から応援に駆け付けて頂いた父兄の皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。周りの人や環境に恵まれ、バレーに一生懸命に打ち込む事が出来た4年間は本当に幸せでした。
 現在、パナソニックブルーベルズという9人制実業団チームでバレーボールを続けています。初めて9人制バレーを見たときは、6人制とは比べ物にならない程の速い展開のバレーに長いラリー、そして一人ひとりの技術の高さにとても衝撃を受けました。ラリーの中では9人制独自のルールやプレーが多く、上手くいかず、歯痒い思いをすることも多くあります。ブロックでは、止めようと思えば思うほどオーバーネットを取られ、スパイクでもブロック枚数が多いため、決めようと思えば思うほど綺麗にワンタッチを取られてしまいます。9人制では、点を取りたいときほど冷静に、何度もラリーを続けて、チャンスがくるまで我慢強く待つことが大切です。それが9人制の難しさでもあり面白さだと思います。
 仕事では人事課に配属され、悩む暇もないほど忙しい毎日ですが、バレーとの両立にも少しずつですが何とか慣れてきたところです。同じ部署だけで1000人近くの社員が在籍している為、全員と関わる機会はなかなか無いのですが、私がバレーをしている事で「甲斐さん、頑張ってね!」と声を掛けて頂けたりもします。その度に、社員の皆様の理解と協力のもとバレーが出来ている事、そして会社の名前を背負ってプレーしている事に改めて感謝して気を引き締め直す毎日です。そういった皆様の応援に応えられるよう、これからも努力を惜しまず高い意識と目標を持って、大好きなバレーを続けていきたいと思っています。
 最後になりましたが、今回この様な機会を頂きありがとうございました。この原稿の執筆中は、大切な事を考え直す時間になりました。大学や企業の名前を背中に付けてバレーが出来る事は当たり前の事ではありません。常に誰かの支援がある事を忘れずに、感謝の気持ちを持って、それを恩返しするつもりでプレーしたいと思います。
 今後も、広島大学バレーボール部の益々のご活躍を期待しております。誰からも愛されるチームになって下さい!

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