コートの仲間第17号 総評


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<上半期男子>
 平成14年度入学生が引退し、新たなチーム作りが求められた。部員数が減ると共に、平成14年度入学生は昨年のチームのスパイク・レシーブの柱でもあったため、厳しいチーム編成が予想された。島根遠征と同志社遠征をし、今までセンターをしていた水野のポジションに、新入生の小田を起用した。小田の高さのあるブロックとクイックは即戦力となった。セッター対角には、精度の高いレシーブとパワフルなスパイクが持ち味の東を起用した。メンバーとしてはレフトに上田・井上、センタ−に音丸・小田、セッターに高橋、セッター対角に東、そしてリベロに塩谷という形でチーム作りを進めた。
 迎えた春リーグでは、1週目は島根大学、広島工業大学をストレートで下し、続く東亜大学戦では、相手ミスに助けられ1セットは取ったものの、1−3で敗れてしまった。相手のサーブに翻弄され、上手くコンビが作れないという課題の残る試合だった。また、攻撃陣も決定力のなさが目立った。2週目の福山平成大学戦では1・2セットは相手の組織的なブロックとコンビについて行けず、セットを失った。3セット目は粘り強いレシーブで流れを作り、音丸のブロード攻撃などで得点し、セットを勝ち取った。4セット目もこのままの勢いで臨みたかったが、疲労が見られチームが失速し、サーブも攻めきれずに敗れてしまった。続く広島修道大学と島根大学戦では、試合には勝利したが、勢いに乗れずムードも上がらないまま、1セット取られてしまうという結果だった。3週目では、先週のプレーを反省し、広島工業大学をストレートで下した。続く東亜大学戦では、相手の弱いところを分析し、そこから相手を崩すことが出来た。コート内のメンバーも控えのメンバーもそれぞれが良いプレーを出し、フルセットまで持ち込んだが、最後は相手の底力を見せられ敗れてしまった。その後、福山平成大学には1セットを取るも、2週目同様に敗れ、広島修道大学にはストレートで勝利して春リーグが終わった。昨年の秋リーグで順位は4位に降格したが、この春リーグで順位を3位に戻すことが出来た。東亜大学や福山平成大学にセットを取れたことが、中四国大会に向けて上位を目指すきっかけとなり、楽しいバレーをすること、またサーブを攻めることが課題になった。
 中国四国大会ではグループ戦、2・3回戦の岡山大学、福山大学、岡山大学医学部と無難に勝ち進み、続く準決勝では福山平成大学と当たった。序盤は、スパイクがブロックに捕まり、相手のペースから抜け出せず、セットを取られてしまった。続く2セット目は、サーブカットが返り、小田、井上の高い打点からのスパイクが決まり出し、ジュースまで持ち込むが、最後には抜け出されてしまった。勢いのあった3セット目にも、同じような展開でジュースまで持ち込み、今度はセットを勝ちとることが出来た。その後、サーブを攻めるも相手のサーブカットが崩せず、向こうの安定したバレーを前に敗北してしまった。結局、前回と同様に3位に終わった。
 西日本インカレでは予選1回戦で松山大学とあたり、相手のコンビバレーと軟攻に対応できず、最終セットまでもつれ込むものの、終始相手のペースで試合に敗北してしまう。予選2回戦の兵庫教育大学戦では、気合いを入れ直して臨み、難なくストレートで下すことが出来た。本戦1回戦の崇城大学戦では、こちらのコンビバレーで相手を翻弄することができた。サーブカットは乱れるが、高橋の二段トスを井上が決め、要所で広大のリズムを立て直すことが出来た。そのままストレートで崇城大学を下し、2回戦の愛知大学に臨んだ。勢いに乗る広大であったが、愛知大学は身長が高く、高い打点からの強力なスパイクやクイックを中心とした速い攻撃を前に、レシーブが上がらず、粘り強いプレーが出来ないまま、ストレートで敗れてしまった。

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