私が広島大学のバレーボール部に入部したいと思ったのは、高校生の頃、よく広島大学に練習試合をさせて頂き、試合中の雰囲気の良さ、格下相手でも手を抜かず、元気よくプレーする選手たちを見て、一緒にバレーがしたいと思ったからです。
入部してもう一年になりますが、一番驚いたことは、指導者がいないということです。このような経験は初めてだったのでとても戸惑いました。今までは、先生が横にいて、与えてくれる課題にただがむしゃらに取り組んでいればよかったのですが、広島大学のバレー部ではそうはいきません。先生がいないということは、自分達で課題を探し、それにあった練習メニューを考え、取り組んでいかなくてはいけません。入部当時は「指導者なしでは勝てないだろう」という気持ちが強く、練習に集中していないことが多々ありました。ですが、春リーグでの東亜大学戦をきっかけに考えが変わりました。東亜大学は、昨年のインカレでベスト8まで残ったチームです。そのチームを相手にフルセットまでいき、結果負けてしまいましたが、先輩方の頑張っている姿を見て、このチームで勝ちたいと強く思うようになりました。それと同時に、このリーグを通して指導者なしで勝つことの喜び、楽しさを知ることができたような気がします。中国リーグで常に上位に入るチームには、十分な練習時間があり、素晴らしい指導者がたくさんいます。ですが、指導者がいなくてもできるということを勝つことで証明したいと思います。
今、ひたすらバレーボールに打ち込めることに幸せを感じています。チームを支えてくれるマネージャー、選手のために練習に参加してくださるOBの方々、選手一人一人を気遣ってくれるトレーナー、そして何より、両親の存在が大きいと思います。無理なお願いも嫌な顔一つせず聞いてくれ、毎回のように県外にまで応援に来てくれる、そんな親にも感謝したいと思います。選手のための環境作りに奔走してくれる人がいること、支えてくれる人がいるということを当たり前だと思わず、常に感謝する気持ちを持ち、技術の向上はもちろん、人として成長できるよう努力していきたいです。 |