コートの仲間第19号 広大ニュース


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大きな財産
4年 谷 優香
 私は、この4 年間で本当に多くの経験をしました。私が生きてきた人生はたったの22 年間少々ですが、その中でもベスト3 に入るくらいの大きな収穫をしました。この4 年間を振り返ってみると、各年で様々な特徴があり、カラーがあり、良いところも改善の余地があるところもありました。私が低学年だった頃は先輩方のやり方についていくことばかりで、自分の意見や、やりたいことを主張することはあまりありませんでした。しかし、高学年になるにつれてその体制も少しずつ変わっていき、特に今年1年間は、一番コートの上での学年差がないに等しい代でした。
 私が主将として今年のチームが始まり、春リーグ、中四国大会、国体予選での大野石油への勝利、ここまでは割と順調にチーム力も向上し、「このチームはまだまだ荒削りだけど、絶対に強くなる!」そう意気込んでいました。しかし現実はそう甘くはなく、西日本インカレで愛知学院大学に負け、普段の練習の時からの課題がもろに現われ、チームの弱さが浮き彫りになった試合となってしまいました。壁にぶち当たった状態になり、幹部1 人ということもあって、この先どうすれば強くなれるのかという答えが出ないままでした。今年のチームは上級生が少ない分、下級生にかける負担が大きくなってしまい、後輩達には重いものを背負わせすぎたと感じています。もっとがむしゃらに、笑いながら楽しくバレーをしてほしかったのですが、そのような状況を作り出せなかった自分自身に嫌悪感を抱いて止みません。
 下半期に入ってケガ人が続出するなどチーム状況は最悪とも言えましたが、それでも皆が現状を受け止め、日々精進し努力する姿が窺がえました。迎えた全日本インカレ、私の引退試合となった青山学院大学との試合は、コートの中もベンチも皆が一つになっているのを感じました。「あぁ…これがチーム一丸ってことなんだ」と。1点取るごとに心の底から喜び、自然と出るガッツポーズ。後輩達の満面の笑みや、アップゾーンから聞こえてくる大きな声は今でも私の脳裏に焼き付いて、一生消えることはないと思います。
 引退した今となっても全く実感がなく、広大に入学したのが昨日のことのようです。自分の情けなさに、悔しくて毎日涙が止まらない日もありました。喧嘩もしたし、嬉し涙も流しました。いろんな人の考え方を知って世界を見ました。その全ての思い出と経験が今となってはかけがえのない私の財産です。
 「バレーってやっぱり最高だな」と思います。感動が生まれる。絆が生まれる。後輩達は良い子すぎて、一生懸命すぎて、それが逆に自分達を追い詰めてるんだよ?もっと貪欲にやっていいよ?もっと自分の好きなようにやっていいよ?バレーを通じて思いっ切り自分を表現したらいいよ?過去の先輩方が私に残してくれたように、その恩を後輩達に返そうと私なりに必死だったけど、少しでも、ほんの些細なことでもいいから何か伝わったかな。
 バレー部という、言わば一つの社会集団の中で、私は宝物を見つけました。今までチームメイトとして一緒に過ごしてきた仲間はもちろんのこと、橋原先生、長谷川さん、河村さん一家は私の大切な家族です。たくさんご迷惑やご心配をおかけしました。心から感謝しています。これからは広大バレー部OG として皆さんのことを見守っていきたいです。現役生の皆、いつまでも応援してるよ!!

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