コートの仲間第20号 総評


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<上半期女子>
 平成17 年度入学生の谷が、全日本インカレのベスト8入りを賭けた青山学院大学との対戦を最後に引退し、野口をキャプテンとした新しいチーム作りが始まった。春合宿からは、そつのないプレーでセッターもこなせるサウスポーの伊東とパワーと高さを兼ねそろえた木下が新しくチームに加入した。昨年6月に膝の靭帯を損傷した巳之口と、11 月に右アキレス腱を断裂した川端が、まだ完全復帰とはいかなかったため、伊東がライトに入るパターンとセンターに入るパターンの2パターンを軸にして、様々な形で練習試合の経験を積みチームを固めていった。
 新チームでの初の公式戦となる春リーグは「やられたら、やり返す」を合言葉にして、試合に臨んだ。全体的には出だしが悪く自分達のペースをつくり、保つことが苦手だというチームの弱点が浮き彫りになった。このことは、一年を通しての課題となった。2回目の環太平洋大学との試合でも、特に1セット目に自分達のミスが目立ちセットを落としてしまい、苦しいゲーム展開となった。同じ失敗を繰り返すまいと臨んだ最終日、福山平成大学との試合ではストレート勝ちで優勝を決めることができた。しかし、まだまだミスが多い点、守備の弱さ、そして精神面での脆さ等多くの課題が残った。
 中四国大会は、昨年度優勝のため決勝トーナメントからの出場となった。本大会は自分達のプレースタイルを貫こうという目標の下で、全試合ストレート勝ちを収め6連覇を達成することができた。しかし、相手のミスに助けられている部分もあり、先の西日本インカレを見据えると新しく課題も出た。チームのプレースタイルを見つめ、確立していく良い機会となった。
 国体への出場をかけた広島県予選では、大野石油広島と対戦した。2セット目の終盤にレシーブのミスが続き思うように点数が取れず相手に追いつかれたが、攻撃陣の踏ん張りで勝利し、広島県の代表として国体の中国ブロック予選に出場する権利を得た。
 今年の西日本インカレは地元広島で行われた。予選のグループ戦では佛教大学と対戦し、危なげなく決勝トーナメントに駒を進めた。決勝トーナメント1回戦は福岡教育大学との対戦であった。立ち上がりの連続得点でリズムを掴んだ広大に対し、相手は要所でミスが出て広大のペースは崩れずリードを守りきり1セット目を先取した。リズムに乗った広大は2・3セット目も1点1点を丁寧に積み重ね、決勝トーナメント1回戦を突破した。2回戦の中京女子大学との試合でも自分達のリズムで試合を展開し、勝利を得た。続く3回戦は、10 期の山崎武彦先生・54 期の古達貴先生率いる千里金蘭大学との対戦となった。お互い相手を良く知る者同士とあって接戦が予想されたが、攻撃・守備共に相手を上回り、勝利を収め準々決勝進出を決めた。準々決勝の相手は、昨年の西日本インカレで3年ぶりに勝利した宿敵、福岡大学と対戦した。序盤にリズムをつくり1セット目を先取したものの、2セット目は取り返されてしまった。しかし続く3.4セット目はリズムを取り戻しレシーブで粘りをみせ、勝利し東西インカレへの出場権を手にした。準決勝、京都産業大学との試合では、勝利は収めたものの「広大のバレー」がまだできていなかった。自分達のバレーをして勝利するという想いを持って、決勝の鹿屋体育大学戦に臨んだ。しかし、決勝では鹿屋体育大学に力の差を見せつけられた。相手の多彩な攻撃にブロッカーが揺さぶられ重いスパイクを止めることができず、広大はセンター線が堅いブロックの前に通用しなかった。何よりもレベルの高い相手に対して負けん気の部分でも劣っていた。3セット目の終盤、ベンチからの喝に奮起するも一歩及ばずストレートで敗れ準優勝という結果に終わった。1月から西日本インカレに向けて練習してきたことが発揮できた場面も多くあったが、全日本インカレを見据えた時に攻撃も守備もこのままでは通用せずもっと頭を使ったプレーが必要であることを実感した。
 西日本の代表として東京で行われた東西インカレに出場した。トーナメント1回戦は東日本3位である青山学院大学と対戦した。青山学院大学とは昨年の全日本インカレの際に敗れていたが、1〜4位決定戦に進むために絶対に勝ちたい一戦であった。しかし1セットも取れぬまま敗れ、改めて関東のチームとの力の差を感じた。5〜8位決定戦にまわり京都産業大学戦はストレートで勝利し、5位6位決定戦で鹿屋体育大学と対戦することとなった。西日本インカレの決勝の時とは異なり相手のパワーに頭脳で対抗した。1セット目を32−34 で落としてしまったが気落ちせず、2・3セット目を取り返した。相手も意地をみせ4セット目を取られフルセットにもつれ込んだ。最終セットは一進一退の展開となったが、最後の勝負所で相手に競り負けた。勝負所での気持ちの強さが明暗を分けた。
 国体の中国ブロック予選の初戦は、昨年同大会で敗れた山口選抜のクラブチームきららと対戦した。野口を持病の腰痛で欠く中、序盤に広大のペースを掴み3セット目を取られるものの立て直して勝利した。続く2回戦は、岡山シーガルズと対戦した。格上の相手を前になんとか点を取ろうと頭を使ったプレーを心掛けたが、ストレートで敗れた。今の自分のどんな相手に対しても通用する部分・通用しない部分が明らかになった試合であった。また実際に対戦する中や、相手のプレーを見る中で学ぶことも多くあった。

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