コートの仲間第21号 OBからの一言


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外から故郷を感じ、学んだことを人の幸せのために使いたい
43期 万代 ユミ
 平成21年度より落合高校に赴任し、男子バレーボール部の顧問をしています(その前も夜間定時制高校で男子バレー部の顧問)。初心者をかき集めてなんとかチームを組んでいますが、平成21年度の広大バレーの強化練習会では、皆さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。できれば今年も参加したいと思っています。
 ところで私が現役の頃、西村研究室にホンジュラスから研修生が来られていました。日常の研究室での関わり以外に、一緒に実技講座を受けたり、登山実習に参加したりしました。そして、偶然か必然か、平成13年から2年半、私は青年海外協力隊員としてホンジュラスに派遣されました。その間、研修生だったティノさん(勤務校ではバレー部顧問!)、ハイメさん(お子さんは、日本語の歌を歌ってくれました)とは何度もお会いすることがあり、ファナさんやレティシアさんの様子も聞くことができました。それぞれ、日本での経験を本当に大切にされ、家庭にも日本の思い出がたくさん飾ってありました。でも、彼らは、「日本もいいけど、やっぱりホンジュラスがいい」と言います。衛生的で、安全で、ものもたくさんあるけれど、「どちらがいい?」と聞かれれば、やはり母国なのです。
 その思いは私も同じでした。ホンジュラスから日本をみて、「ホンジュラスもいいけど、あー、やっぱり日本がいいな」と感じました。ちなみに、ホンジュラスで宇宙飛行士の向井千秋さんの講演を聴いたとき、「私は、外から地球をみて、地球を愛おしいと感じました。そして、皆さんも、日本を外からみたことで、理屈抜きで日本に愛着を感じたのではないでしょうか。」と言われました。まさにそれ!
 元々、保守的で、英語は苦手、海外志向など全くなかった私ですが、協力隊の経験が私の眼を幾分広げてくれたと感じています。現代日本の若者の「内向き志向」が話題になっていますが、多くの日本人に、チャンスがあるなら是非一度は日本を外から見る経験をしてほしいと思います(そのきっかけの一つになればと思い、協力隊経験を紹介したり、授業などで話したりしています)。また、海外まで行かなくても地元や母校に対して、離れてから生まれる愛着もあると思うので、いろんな所へ出ることは、外での経験値を高めると同時に、足下を見直す機会になるのではないでしょうか。
 日々の生活は目の前の仕事に追われるようにして過ぎている面もありますが、それでもこれからたくさんのことを経験して、経験したことを他の人の幸せのために使えるような生き方をしたいなと思っています。今後も、先輩方の背中を追いかけながら、頑張ります。

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