コートの仲間第22号 総評


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<上半期女子>
 平成19年度入学生の内原、川端、東口、松本、日笠が全日本選手権大会決勝トーナメント2回戦青山学院大学との対戦を最後に引退し、本田を主将とした新しいチームの1年がスタートした。今チームは新入生にガッツあふれるプレーが持ち味で、本来セッターである中川をリベロとして加え、「応援されるチーム」を目標にチームを作っていくこととなった。
 春合宿から昨年リベロとして活躍していた森本をレフトにコンバートし、本来レフトである池上をセンターとしてチーム作りを行った。主力であった内原、川端が引退したことにより、ブロックやスパイクなどの面で高さや安定感が心配されが、池上の速攻や両サイドの攻撃を速くすることでチームのリズムを作り、速さを武器にチーム全体で相手に攻撃する形をとり、様々なチームと練習試合を行い、チームを固めた。その中で、速い攻撃を展開するためにも安定したレシーブと正確なトスが課題となった。
 新チームでの初の公式戦となる春季リーグ戦は、1週目の環太平洋大学戦で高さのある速攻に対しブロックがうまく機能せず、また相手の粘りあるレシーブに対し、ここという時にコンビミスが出るなどして決めきることができず、立て直せないまま敗戦した。もう負けが許されないという気持ちで臨んだ最終週の環太平洋大学戦では、速攻へのブロックと強打レシーブが前回より改善され、勝利することができた。しかし、最終戦である広島文化学園大学戦では、速攻や時間差にブロックやレシーブが対応しきれず、自分たちのリズムを作り出すことができなかった。また、競った場面で自分たちにミスが出るなど精神的な弱さが敗戦へと繋がり、春季リーグ戦を2位という結果で終えた。今まで先輩方が守って来られたリーグ連覇を途絶えさせてしまったことへの責任を一人ひとりが感じ、中四国選手権大会へ向け課題を克服していった。
 迎えた中四国選手権大会は、昨年度優勝のため決勝トーナメントからの出場となった。春リーグの悔しさと負けられないという思いを全員が持って試合に臨んだ。春季リーグ戦ではアタッカーが2人の場面での失点が目立ったため、セッターである本田が前衛の時に攻撃に参加し、ライトである伊東がトスを上げ、常に3人で攻撃するという形をとった。これによってコンビが増え、自分たちのリズムを作りやすくなった。1つのミスをきっかけに連続ポイントを簡単に取られてしまうなど課題は見つかったが、4試合を勝ち抜き優勝することができた。
 国体出場をかけた広島県予選では、広島文化学園大学・大野石油オイラーズと対戦した。広島文化学園大学に勝利して迎えた大野石油オイラーズとの試合では、序盤、相手の速い攻撃に対し課題として取り組んできたブロックがなかなか機能せず、苦しい場面もあった。しかし終盤になると徐々にブロックが機能し、また相手のミスにも助けられ勝利し、広島県代表として国体中国ブロック予選に出場する権利を得た。
 今年の西日本選手権大会は地元広島で行われた。予選グループ戦の静岡産業大学との試合では、スタートから攻守のリズムが崩れることなく勝利し、決勝トーナメントに駒を進めた。決勝トーナメント2回戦の大阪女子短期大学との試合では、相手への対応が遅く、最後まで相手エースの攻撃を防ぐことができなかったが、相手の穴を狙った攻撃や速い攻撃が通用し、勝利することができた。決勝トーナメント3回戦は、昨年度全日本選手権大会を制した鹿屋体育大学との対戦であった。相手のサーブで崩され思うように攻撃できず、逆に相手に切り返されてしまうことが多く、1セットを落としてしまった。しかし2セット目はフォローや強打レシーブが冴え、粘り強いバレーを展開し、相手のミスを誘うことでセットを奪うことができた。続く3セット目は序盤に一進一退の攻防が続くものの、後半で自分達のミスによる連続失点が重なり、チームのもろさが出てしまった。また4セット目も、切り替えることができず序盤に連続して失点し、終盤に粘りを見せるものの追いつくことができず、敗戦した。サーブカットと攻められ続けた場面での忍耐力や我慢強さを強化すること、一人ひとりの課題への取り組み方を変えていくことが必要であると感じた試合となった。
 春季リーグ戦で優勝を逃したため、皇后杯広島県予選に出場することとなった。安芸のうみ、広島翔洋高校にストレートで勝利し、決勝戦は福山平成大学と対戦した。1セット目は苦戦を強いられたものの、2セット目には自分達のリズムを取り戻すことができ、ストレートで勝利し中国ブロック大会へ出場する権利を得た。
 国体の中国ブロック予選の初戦は島根県と対戦し、ストレートで勝利した。続く2回戦は岡山シーガルズが代表となっている岡山県と対戦した。序盤、相手の高いブロックや速くてパワーのある攻撃に対応することができず、ラリーがすぐに切れてしまうゲーム展開であった。しかし後半になるにつれレシーブが上がるようになり、フォローからの切り返しの攻撃が決まり始めた。セットを奪うことはできなかったものの、随所に好プレーが見られ、次の試合につながるような手応えを感じた。また、格上の相手と対戦することで学び、吸収するものがたくさんあった。

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