コートの仲間第22号 総評


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<下半期女子>
 下半期最初の大会である中国五大学は地元広島大学で開催された。この大会では、普段試合に出ることが少ないメンバーも出場し、レギュラーも普段とは違うポジションで試合を行った。全勝はしたものの、島根大学に1セットを落としてしまい、チームのもろさや個人の甘さを感じ、全日本選手権大会に向けて自分の力を見つめ直し、個々の技術力向上が不可欠なことを受け止める大会となった。
 地元広島で行われた皇后杯中国ブロック予選は誠英高校と対戦した。1セット目は何とかリードを守り先取することができたものの、2・3 セット目は相手の速いブロード攻撃に対応することができず、また相手の高いブロックや鍛え上げられたレシーブに粘り負けし、ファイナルラウンド進出を逃してしまった。
 今年の秋季リーグ戦も3年生の教育実習と重なり満足のいく練習ができない中、春季リーグ戦で優勝できなかった悔しさや、4年生最後のリーグ戦という思いで完全優勝を目標に臨んだ。1週目、2週目は1セットも落とすことなく終えることができたが、最終週に福山平成大学や広島文化学園大学にセットを落としてしまった。目標は達成できなかったものの全勝で優勝することができた。この大会では、島根大学戦で本来リベロである中川をセッターとして起用し、リベロに普段ピンチサーバーとして活躍している池浦を起用した。中川の“間”のあるトスやスピードのあるトス回し、また随所に池浦の好レシーブが見られ、新たな収穫を得ることができた。全日本選手権大会まで残り1ヶ月という時期で、優勝はできたものの、本当にこのままで勝てるのか、このままで良いのかを話し合い、個人やチームでの課題や目標を再確認した。
 今年の広島県学生バレーボール大会はチーム数が多いため広島大学はシード校となり、2日目からの参戦となった。決勝の広島文化学園大学との試合ではサーブポイントやブロックで良い流れを作ることができていたが、それを自分たちのミスで切ってしまい、相手にチャンスを与える場面も多くバタバタしてしまう部分があった。しかし後半もう一度一人ひとりの役割を確認することで立て直し、優勝することができた。
 今年度最後の大会である全日本選手権大会が、メイン会場を神奈川県に移して行われた。今年から予選グループ戦を3チームで行い、各グループ上位2チームが決勝トーナメントへ進めるシステムとなった。予選グループ戦1試合目は九州学連2部所属の日本経済大学と、2試合目は同じ中国学連所属の広島文化学園大学と対戦し、共にストレート勝ちを収め決勝トーナメントへ1位通過を果たした。最初は硬さが見られたものの、試合を重ねるにつれ今までにない好プレーも見られ、本来の調子を取り戻していった。迎えた決勝トーナメント2回戦は関西学連2部所属の佛教大学と対戦した。1セット目は相手のミスにも助けられ、スムーズに試合を展開することができた。2セット目は相手の速い速攻やブロード攻撃が増え、それに対してセット内での対応が遅れ苦しい試合展開となったが、何とか勝利し次へと駒を進めた。決勝トーナメント3回戦は関東学連1部所属の松蔭大学とベスト16を賭けて対戦した。1セット目は相手のレフトエースの高さとパワーに押される場面もあったが、広大も負けじとレフト、ライトの速い攻撃とブロックアウトなどの技で勝負した。しかし、終盤まで相手のレフトエースを止めることができず、デュースの末28-30で1 セット目を落としてしまった。セット間にもう一度一人ひとりの役割を再確認して挑んだ2、
3セット目では、ブロックが機能し始め、随所に好レシーブやつなぎのプレーが見られた。序盤はリードするものの、終盤に追いつかれるケースが多く詰めの甘い部分が見られたが、焦らず崩れることなく最後まで戦い勝利を収めることができた。ベスト8入りを賭けた4回戦は関東学連1部2位の嘉悦大学と対戦した。1セット目から相手の速くてパワフルな攻撃に圧倒され、高いブロックや粘り強く繋ぐプレーに対して決めきることができなかった。2セット目には粘り強いレシーブで序盤リードする場面も見られたが、後半から相手のペースに持ち込まれ、なかなか1点をとることができなかった。3セット目はブロックアウトで勝負しようと徹底したが、相手に読まれ、自分たちの力の無さを痛感した。ストレート負けはしたものの、関東1部上位のチームと戦うことで吸収できるものがたくさんあり、また最後に4年生の思いを感じることができた。
 この試合で平成20年度入学生の本田、巳之口、西川の3人が引退となった。この1年はバレーボールをシンプルに楽しむことの難しさを感じ、一人ひとりのチームへの貢献の仕方を見直す1年となった。来年は今までの先輩方が残してくださった伝統を大切に、関東1部上位のチームとも互角に戦い、ベスト8入りにふさわしいチームを作っていきたい。

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