2 回目の原稿依頼が来ました。そういえば、試合の応援にもOB会にも行かなくなってからしばらく経つな〜と思い返しました。
勤務先も変わり、自分自身が所属するクラブチームも6人制から9 人制へと変わり、さらには、結婚、出産…とめまぐるしく状況が変化していきました。
現在の勤務校では4年目となりますが、学校が変わればまた0 からのスタート。1 年目は学校のシステムに慣れたり、生徒を理解したりするのに悪戦苦闘でした。部活動においても、以前のやり方は通用せず、まずは生徒が毎日練習に参加することが目標でした。しかし、焦りからか少し生徒よりも早足をしてしまい、トラブルになることも多々ありました。そのときには、副顧問の先生や他の先生方にフォローをしていただき乗り越えることができました。
3 年かけてやっと軌道に乗ってきて、これからと思っていた矢先に妊娠が発覚。頼りにしていた副顧問の先生も病休に入ってしまい、1人で見なければいけなくなりました。なんとか3年生最後の総体までは指導できましたが、その後しばらくして産休に入りました(産休に入ってからも、ちょくちょく練習を見に行きましたが)。私のおなかが大きくなる度に生徒に気を遣わせてしまい、ボールもつけなくなり口だけの毎日で、満足に練習をさせてあげられなかったのではないかと悔やんでしまいます。しかし、今の学校に赴任してきて初めて嬉しいことがありました。総体が終わった後、1人の生徒から手紙をもらいました。その子はお世辞にも素直とは言えず、私が歩み寄れば引き、私が引くと歩み寄ってくるような子でした。手紙には、自分が素直になれなかったことや練習が楽しかったことなどが書かれていました。思いもよらなかったことに驚きましたが、これでいいのだろうかと悩みながらしてきたことが少し報われたのかなと思い、産休に入るのが惜しくなりました。
8 月1 日、帝王切開で長女を出産してからあっという間に3ヶ月半が過ぎました。何もかもが初めてで不安だらけの育児のスタートでしたが、娘の成長の早さに毎日驚かされています。生徒たちもこうやって大事に育てられたのだろうと思うと、保護者の気持ちが少し分かるような気がします。夫婦ともに高校バレー部の顧問なので、子どもにもバレーをさせるんだろ?とよく言われますが、何か一生懸命になれるものを見つけてくれればそれで良いかという気もします。しかし、ある日、娘を抱っこしていると何かをしている姿にそっくり。ん?これは…フローターサーブを打っているの?テレビでワールドカップを観ているせいか、早くも真似をしているのか…。
学校から離れ、バレーからも離れている生活が続いていますが、母が私にしてくれたように娘にもできる限りのことをしてあげたいなと思います。つまらない近況報告に付き合っていただき、ありがとうございました。 |