コートの仲間第24号 OBからの一言


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仲間に支えられ、そして現在感じること
31期 縄田 典子
 広大バレー部の皆様には、いつもお世話になっており、感謝申し上げます。
 現在、広島県立広島国泰寺高等学校に勤務し、初めて男子バレー部を受け持ってから、年に一度は練習会に参加させて頂いており、美味しい豚汁をご馳走になっています。(24年間は女子の顧問でした。)総会や研修会への出席は、なかなかできず申し訳なく思っていたところ、本誌の原稿依頼が参りましたので、お受けすることにしました。
 さて、私たち54生は「エンピツをころがして合格した」と言われた共通一次一期生でありますが、社会に出て30年が過ぎました。確かに運も味方した者もいるでしょうが、過去のノウハウが全く活かせない状況の受験を乗り切った強さもあると感じています。
 私たちが大学を卒業するのと同時に高校入学生が増加する時期を迎え、広島県では一気に高校が4校新設されました。その恩恵を受け、私は新卒新採で新設の県立高陽東高等学校勤務(9年間)となり、ボール1個の購入やグラウンドの石ころ拾いから教員生活がスタートしました。以来、県立廿日市高等学校(9年間)、県教育委員会(3年間)、県立広島中学校・広島高等学校(創設と同時に6年間)、現勤務校が4年目となっております。
 仕事をする上で改めて感じることは、様々な人たちに大変お世話なっているということです。県教委時代も、本県や他県でご活躍されている同窓の方々から、情報収集等にご協力を頂くとともに、励ましをいただき大変心強く、何とか務めることができました。教育現場では、主役である生徒・保護者・同僚(上司・先輩・後輩)・他校の先生方・関係機関・地域・出身中学校・出入りの業者等々との関係が重要です。様々な困難を乗り越えるためには、自分一人の力では到底及ばないことがあります。生徒から学ぶことも多く、謙虚さを忘れず、いかに信頼し合える仲間・人間関係を構築していくかが肝要です。その根底には、バレーボール競技の特性と、広大バレー部で西村先生の下、教員としての資質・能力を高めるべく、多くのことを学ばせていただいたことが基盤となっていると考えます。
 東日本大震災以後、私の教員としての使命がより明確になりました。それは、「平和で、安心・安全な世の中を実現するために、自分は何ができるのかを考え、実行できる生徒を育成していくこと」です。そのためには、まだまだ自分も、学び続けなければなりません。何が正しくて、正しくないのか、また、いくら時代が変わろうと、変えてはならないものは、何なのか…等々を。
 還暦を迎える年(私は教員生活最後とします。)が東京オリンピック開催と重なることになり、多忙極める日常において消耗しかけている心身を元気づけてくれています。本バレーボール部で汗と涙を流した私たちが、各々の道をしっかり歩んでいくことが、7年後の大会成功に繋がるとともに、社会貢献への寄与になることを信じてやみません。
 おわりに、橋原先生・和泉先生をはじめ、現役生の皆様、同窓生の皆様のご活躍と、広大バレー部のますますのご発展をお祈りしています。

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