私などが，なぜ，OBからの一言を書いているのでしょうか・・・それは，突然，原稿依頼のお電話を受けたからです。びっくりしましたが，たくさんの人に断られているらしく，気の毒に思い引き受けました。そして，どんなことを書いたら良いのかと思い，はじめて「コートの仲間」を読んでみました。すると，多くの方が同じ思いで，原稿を引き受けておられることを知りました。きっと，この文章を読んでいる人の中にも，私と同じように，突然，原稿依頼をされた方がいらっしゃるでしょうね。私たちは，きっと，頼み事を断り切れない良い人なのだと信じましょう。（決して，断り切れないお・ひ・と・よ・しではないと思いますよ。でも，振り込め詐欺の被害には遭わないように気をつけましょうね。そして，原稿は「広島大学 バレーボール部 HP」に載っているので参考にしましょう。）
さて，せっかく紙面をいただいたのですから，学生時代の思い出を綴らせてもらいます。この文章を読んだ人が「懐かしいなあ」と思っていただけたらうれしく思います。
私たちの時代は，まだ，「本部」と「福山」の2チームが存在していました。中国5県5大学大会にも，広島大学だけは，2チームが参加していました。しかし，私達「本部」は，どちらかと言えば，同好会の雰囲気が強かったように思います。（そんなことない！と言われる方にはごめんなさい）学部もばらばらで，学校教育学部・法学部・経済学部・工学部・理学部・生物生産学部・歯学部などなど・・監督さんも一応はいらっしゃいましたが，（団琢磨先生！！）実際に指導してくださるのは，男子部の先輩方でした。
そのお一人が，だいごろうさん！！！！「お祭りバレー」を提唱され，一つのプレーが決まる度に，全力で喜び合い，雰囲気を高めていくバレーを教えてくださいました。初心者も多い「本部」では，実力では勝てそうもない相手に，この「お祭りバレー」で対抗しました。実力者揃いの「福山」（教育学部）との練習試合でも，「凄い雰囲気で，嫌な存在」と言われました。そのおかげで，中国5県5大学大会で「福山」に次ぐ準優勝を果たしました。調子に乗って「インカレ」に出場したのも良い思い出です。（ぼろぼろ負けでしたが・・・）その後，私は，50歳まで，ママさんバレーボールチームに入っていましたが，いつも，だいごろうさんの「お祭りバレー」を実践していました。でも，全力で喜ぶのは，プレーよりきつい時があり，「あれは若かったからできたんだあ〜」としみじみ思いました。
そして，その後は，桑野さん・古田さんに面倒をおかけしました。お二人からは，とにかく拾って拾って拾いまくる「粘りのバレー」を教えていただきました。最後に仕上げをするのは，アタッカーですが，そこまでの地味な仕事の大切さを教えていただきました。
へたくそな私が，長くバレーボールを続けてこられたのは，バレーボールの楽しさを大学時代に体験したからです。そして，「素敵な先輩方」や「悩みを共有できる同級生」や「おばかな後輩たち」など，多くの人とつながる心地よさを知ったからです。
私は，現在，小学校の教員をしています。へこたれることの多い毎日なのですが，ちょっとでもうれしいことがあったら「お祭り」のように喜び，人知れず「地味な仕事」を大切にしています。そして，人と人がつながる心地よさを子どもたちに伝えています。（本当かな？ちょっと，嘘くさい・・・？）
さて，最後になりますが，広島大学バレーボール部のますますのご活躍を祈っています。みなさん，これからも，がんばりましょう！！ |
