コートの仲間第25号 OBからの一言


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広大バレー部で学んだこと
59期 高草 大輝
 初めまして,59期の高草大輝と申します。
 下級生の頃の練習準備・片付け,葉書や封筒の宛名書きなど,とにかく雑用が大嫌いだった劣等生の私が,まさか『コートの仲間』に投稿する日が訪れるとは思いもしませんでした。そんなことを知る由もない後輩から執筆を依頼され,多少の戸惑いもありますが,この原稿が少しでも現役生の役に立てれば幸いです。

 私が広島大学バレーボール部で学んだことは主に『感謝』『主体性』の2つです。
 1つ目の『感謝』についてですが,高校時代を思い返すと,毎日当然のように体育館が使えて,練習に行くと既に監督がメニューを組んでいて,遠征に行くと自ら予約せずともホテルが用意してありました。そして当時はそのことを特に気に掛けることはありませんでした。しかし,大学では全て自分達で環境を用意しなければなりませんでした。当たり前だと思っていたことは,実は当たり前ではなかったのです。それに気付いて以来,何事にも感謝の気持ちを忘れずに取り組むようになりました。不思議なもので,プレー中の視野も広がり,トスを上げやすいレシーブやスパイクを打ちやすいトスも上げられるようになった気がします。
 2つ目の『主体性』ですが,幹部になると,幹部が全ての練習メニューを組みます。今のチームに何が足りないのか,足りないものを補うにはどのような練習が効率的か,など毎日悩んでいた記憶があります。しかし,この悩める日々を通じて『主体性』が育まれたことは,社会人になった今でも大いに役に立っています。苦手分野をどう克服するか,得意分野をどう伸ばすか,如何に少ない工数で業績を上げるか。社会人はPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを永遠に繰り返します。現役生の皆さんには是非このPDCAサイクルを実践して頂きたいです。
 現在,私は広島市内でシステムエンジニアとして働いています。ですが,平日は出張が多く,全国を飛び回る生活が何年も続いています。土地・お客さま・製品・プログラム仕様など多くの要素に素早く適応しなければならず,落ち着く暇もない生活が続いていますが,『やるからには行けるとこまで行こう』と自分に言い聞かせながら頑張っています。ちなみにバレーボールは全くしていません。

 4年間で苦しい時期もありました。それでもやり遂げられたのは,仲間に恵まれていたからだと思います。励まし合い,時には衝突もしながら共に歩んできた同期,かわいがってくださった先輩,最後までついてきてくれた後輩,練習に参加してくださったOBの方々,ベンチから指示をくださったスタッフ。全てが私の財産です。現役生の皆さんは,全ての仲間に感謝し,仲間のために自分ができること,すべきことに主体的に取り組んで欲しいです。

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