今年で20回目を数えるもみじ杯小学生バレーボール大会を11月3日に開催し、女子17チーム、男子5チーム、計22チームの参加をいただき、1人の怪我人も出すことなく無事に終了することができたことをうれしく思い、ここに報告させて頂きます。
この大会は平成5年5月7日に飲酒事故で亡くなられた浅野哲史さんのバレーに対する情熱と意志を継いで始まり、今年で20回目を迎えることとなりました。現在では東広島市の小学生バレーボール大会の一つとして大きく定着しています。私たちはこのもみじ杯を通して、命の尊さ・大切さをもう一度考え直すとともに、二度と同じようなことを繰り返さないように伝えていかなければならないと思います。また、大会理念であるジュニアのバレーボールの発展や地元地域との親睦を見据えた活動、バレーボールを通しての人間形成を掲げており、私たち広島大学バレーボール部はその趣旨を忘れず、一人一人が責任を持ってもみじ杯を運営していきたいと思います。
今年は例年に比べて男子の参加チームは少なく、中には男女混合のチームもありました。チーム数の関係から、従来のトーナメント戦ではなく総当たりでのリーグ戦を行いました。試合数は増えましたが、最後までひたむきにプレーする姿に元気をもらうと同時に、男子バレーボールの競技人口の低下がうかがわれ、淋しさを感じ、何か私達に地域貢献という形で力を尽くせる場面がないか、と考えさせられました。
また、女子優勝の高屋西小学校はエースを中心に得点するチームでした。エースが仲間の為に決めるという姿勢、周りがエースを信じて託す姿勢は見ていて感動しました。高屋西小学校は昨年、惜しくも優勝を逃しており、1年で大きく成長した姿は素晴らしかったです。私達も更なる高みを目指し、成長していかねばならないと思いました。
男女共に元気いっぱいにコートを走り回る姿や、ファイト溢れるプレー、白熱したラリーを観てバレーボールという競技の楽しさ、素晴らしさを私達は改めて実感しました。また、コートの外で見せる無邪気な笑顔は、私達の普段の疲れを吹き飛ばしてくれました。
最後になりましたが、この大会を開催、運営するにあたって、東広島市バレーボール協会の丸山先生をはじめ、東広島市小学生バレーボール連盟、ご協力・ご指導いただいた全ての方々、協賛していただいた、ミズノ株式会社、スポーツ科学センターの皆様に深くお礼申し上げます。この大会を通し、企画、運営の難しさや、今までこの大会に多くの人が関わり、努力や苦労されてきたことを再び実感することができ、本当にかけがえのない経験をさせていただきました。私たちはこれからもこのもみじ杯が行われる意義をしっかりと考え、伝えていくとともに、積極的に取り組んでいきたいと思います。
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