2016年、新年を迎えた男子バレーボール部はさらなる成長のため、新しくメンタルトレーニングなどを導入し、日々の練習に打ち込んだ。確かな言動で大きくチームを支えてきた平成24年度入学生の森井、中田、檜山、福島が引退した。そんな中でも、平成25年度入学生の尾嵜、秦、池田、金尾、山崎、村井、入船が中心となってチームをまとめ、選手・スタッフ一丸となって日々の練習に打ち込んだ。広島県内の高校との練習試合、京都・大阪遠征など、精力的に練習に取り組んだ。檜山の抜けた穴をなんとか埋めるべく、練習試合などを通して自分たちのよりよい形を模索した。
春を迎え、新入生の川本、桑原、高芝、田邊、中村、マネージャーの清田がチームに加入し春季リーグ戦を迎えた。森口の怪我が長引いた影響もあり、ウイングスパイカーであった秦、岩東がセンター兼ウイングスパイカーに、リベロであった尾嵜がウイングスパイカーにコンバートされた。スタメンには、スパイカー池田・尾嵜・秦・遠藤(靖)・岩東、セッター遠藤(涼)、リベロ前潟を置いた。苦しいチーム状況ということもあり、セッターがセンターブロックをするなど変則ローテを用いて臨んだ。初戦の広島国際大学戦では、相手に先行される厳しいゲーム展開であったが、途中出場の大須賀、金尾の活躍もあり、3−1で勝利することができた。福山平成大学戦では、目指してきた攻撃の形を見せる場面もあったが、高いブロックなどに屈し、0−3であえなく敗戦した。島根大学戦はサーブとブロックが機能したことにより、終始自分たちのペースで試合を運ぶことができ3−0で勝利した。続く東亜大学戦の第2セットでは、終盤までもつれるも最後は高いブロックにつかまった。その後もジャンプサーブに苦しめられ0−3で敗れた。2週目の広島工業大学戦では、岩東の怪我により金尾がスタメンに名を連ねた。効果的に時間差を使うことにより、的を絞らせず3−0で勝利した。翌日の広島国際大学戦では、相手のサーブ、強固な守備に苦戦するものの、センターを中心に攻撃をし、3−0で勝利した。続く福山平成大学戦では、時間差攻撃やリリーフサーバー山崎の活躍によりくらいつく場面もあったが、0−3で敗戦した。迎えた最終週初戦の島根大学戦では、相手の粘り強いレシーブとフェイントを拾えず、流れを掴むことができなかった。尾嵜のレシーブで対抗したものの、0−3で敗戦した。続く東亜大学戦の第1、2セットは相手の高い攻撃に圧倒された。第3セットは相手のミスもあり終盤追いついたが、力及ばず0−3で敗戦した。広島工業大学戦では苦しい場面もあったが、サーブやコンビが要所で機能し3−0で勝利した。結果的に、5勝5敗で3位とやや悔しさの残る春季リーグ戦となった。
2週間後の中四国学生選手権大会では1年生の田邊がスタメンに抜擢された。迎えた大会の予選リーグ徳島大学戦では、スパイカーに池田、秦、尾嵜、岩東、田邊、セッター遠藤(涼)、リベロ前潟を置いた。田邊がスタメン起用に応え驚異の決定率をたたき出すなど2−0で勝利した。翌日の決勝トーナメントでは、1回戦に徳島文理大学と対戦した。岩東に代わって遠藤(靖)がスタメンに入った。一人ひとりが役割を果たし終始圧倒して3−0で勝利した。2回戦の東亜大学戦では0−3で敗戦したものの二大エース秦、池田の活躍により善戦した。秦が教育実習のためここで一時チームを離れた。
4年生が幹部として臨む最後の大会である西日本大学選手権大会では、予選グループで九州学連の志學館大学と対戦した。スタメンにはスパイカー池田、尾嵜、遠藤(靖)、森口、岩東、セッター遠藤(涼)、リベロ前潟を置いた。実力が拮抗し接戦となるも池田、尾嵜を中心に得点を重ね、2−1で勝利した。翌日のトーナメント1回戦では関西学連の神戸学院大学と対戦した。相手の攻撃になかなか対応できず苦しいゲームとなった。こちらも池田の高い決定力で粘るも2−3のフルセットで敗戦した。これ以降、幹部は平成26年度入学生の遠藤(靖)、大須賀、森口、望月、多和の5人に交代した。
新幹部のもと「ブレイクの取れるチーム」を目指して、天皇杯広島県ラウンドに向けて練習に取り組んだ。4年生の尾嵜、金尾、山崎が教員採用試験に集中するため一時チームを離れたので、3年生以下を中心にチームをつくることになった。レフトに遠藤(靖)、田邊、センターに森口、高芝、ライトに岩東、セッターに遠藤(涼)、リベロに前潟を置き迎えた天皇杯広島県ラウンドでは、初戦でTEAM嚶鳴館クラブmcc.yagoと対戦した。序盤は若さのある勢いでペースを握っていたが、徐々にプレーの粗さや、カバー力のなさが目立ち始め、相手に対応したバレーができなくなり、1−2で敗戦した。下級生は試合経験を積むことができ、下半期に繋がる大会となった。また、マネージャーの入船が進路に専念するため、上半期をもって引退した。 |