コートの仲間第27号 総評


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<上半期女子>
 平成24年度入学生の渡邊、甲斐、松下、佐藤が全日本大学選手権大会準々決勝、日本女子体育大学との対戦を最後に引退し、近藤を主将とした新しいチーム作りが始まった。新入生には、キレのあるスパイクを放つレフト廣瀬、ストイックな姿勢で常に強気なセンター駒田、チームを操るセッター深萱が加わった。春合宿では、レフトを務めていた渡邊のポジションに廣瀬、センターを務めていた甲斐のポジションに高良、リベロを務めていた松下のポジションに志方が入った。新チームでは「一人ひとりのプレーの正確性の向上」を目標として掲げ、チームの強化を図った。チームの中心であった渡邊、甲斐、松下が引退したことで守備力に心配があったが、高さのある両センターのブロックなどでカバーした。そして、攻撃面では高さと速さを生かし、様々なチームと練習試合をしてチームを固めていった。高さのあるチームではあるが、守備面の強化が課題となった。
 新チームの初の公式戦となる春季リーグ戦。1週目は下級生が多いチームで緊張も見られ、自分たちからミスを生み、そこから相手に連続得点を与えるといった場面が多く、試合の出だしが課題となった。広島文化学園大学戦では、相手の速攻や時間差攻撃にブロックやレシーブが対応できず、自分たちのリズムを作り出せないままストレートで敗れた。もう負けが許されないという気持ちで臨んだ最終週の広島文化学園大学戦では、前回の反省を活かしながら自分たちの良さを発揮し、フルセットの末、勝利したが、春季リーグ戦を2位で終えた。今まで先輩方が守ってこられたリーグ戦連覇を途絶えさせてしまったことへの責任を一人ひとりが感じ、中四国学生選手権大会へ向け課題を克服するため練習を重ねた。
 迎えた中四国学生選手権大会は、昨年度優勝のため決勝トーナメントからの出場となった。春季リーグ戦の悔しさと負けられないという思いを全員が持って試合に臨んだ。決勝戦の広島文化学園大学戦では、相手のサーブに攻められ、自分たちのリズムを作ることができない苦しい展開となり、1セットを取ったものの敗戦した。春季リーグ戦の雪辱を果たすことができず、連続失点の場面でどう立て直すかという課題が残る試合となった。
 国民体育大会への出場をかけた広島県予選でも、広島文化学園大学と対戦した。2セットとも、中盤までは競るものの2段トスを打ち切ることができず、また速攻に対するレシーブが上がらずに敗戦した。終盤での個々の脆さがチーム全体に響いたことも敗因として挙げられた。ここまでの負けを無駄にすることなく西日本大学選手権大会につなげようと強く感じる試合となった。
 上半期の集大成となる西日本大学選手権大会が兵庫県・大阪府で開催された。予選グループ戦は関西学連の天理大学と対戦し、終始自分たちのリズムで攻めていき、ストレートで勝利し、決勝トーナメントに駒を進めた。決勝トーナメント2回戦、関西学連の大阪学院大学との対戦では、相手への対応が遅く点数を取られてしまう場面もあったが、長いラリーを制するなど連続得点を重ね、勝利することができた。3回戦では、中国学連の中国学園大学と対戦した。相手の粘り強さを上回る攻撃力で相手を封じ、終盤で追いつかれても逃げ切り、勝利することができた。続く準々決勝、関西学連の神戸親和女子大学戦では、パワーのある相手のスパイクに対して随所でブロックポイントが決まるなど、ブロックで流れを掴む試合展開で、勝利し、7年ぶりのベスト4進出となった。迎えた準決勝、九州学連の鹿屋体育大学との試合では、相手の高さに負けず、全員でリバウンドをつなぎ攻めることができていた。しかし、相手の力強いスパイクにレシーブが対応できず、攻撃を機能させられなかったため、敗戦した。この試合を通して、それぞれ得たものを全員が忘れることなく、技術的にも精神的にも個人のレベルを上げることが課題となった。
 春季リーグ戦で優勝を逃したため、皇后杯広島県ラウンドに出場することとなった。初戦の広島翔洋高等学校戦は、高さのない攻撃に対してブロックとレシーブでのミスが目立ったが、フルセットで勝利した。決勝戦の進徳女子高等学校戦では、初戦の反省を活かしながら、大学生にはない高校生の勢いに動じることなくストレートで勝利し、ブロックラウンド出場を決めた。

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